真如堂の紅葉!美しすぎる三重塔♪御朱印も頂きました

真如堂と紅葉-01

秋には紅葉を楽しもうと多くの観光客が訪れる京都ですが、普段は閑静な真如堂(しんにょどう)も、紅葉の季節になるとたくさんの人で賑わう紅葉の名所です。

以前から、真如堂を参拝するなら紅葉の季節に!と思っていたので、今回こうして紅葉を楽しみながら境内散策できて、とても充実した時間を過ごす事ができました。

そして、やっぱり京都の紅葉って素敵だな~と改めて感じています^^

そこで今回は、私が見てきた素晴らしい真如堂の紅葉と御朱印、拝観料、駐車場についてご紹介したいと思います♪

真如堂に駐車場はあるの?無料で併設♪

真如堂には普通車が5台ほど停められる併設の無料駐車場がありますが、紅葉の時期には停めることができません

真如堂に隣接する金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)に有料駐車場(1日800円)があるので、今回、私はそちらを利用しました。

こちらが金戒光明寺の駐車場です。

金戒光明寺の駐車場

金戒光明寺(くろ谷)の紅葉!特別公開と御朱印も♪

地図上の中央の印が金戒光明寺の第一駐車場です。そこから北の方角を見ると真如堂があります。徒歩10分ほどでした。

近隣のコインパーキングは30分200円ほどなので、2時間以上利用するなら、こちらの方がお得ですね^^

それでは、まずは真如堂の総門を目指し、そこから境内散策へ向いましょう♪

三重塔と紅葉のコラボが美しい♪

紅葉した木々の向こうに、真如堂の総門が見えてきました。

1真如堂の総門

紅葉と同じ赤色の門なんですね~。そのため、総門は赤門とも呼ばれているんですよ^^

こちらの総門には敷居部分がないのですが、これには「神様が毎夜参詣する時につまづかないようにする為」という伝説があるそうです。

2真如堂の総門2

参拝する時には、へぇ~と思いながら、ちょっと気にして門をくぐってみて下さいね。

門をくぐると、とても鮮やかな紅葉が目に飛び込んできました( *´艸`)

3総門をくぐったところ

では、紅葉を楽しみながら参道を進んでいきましょう♪

4参道を進みます

総門から東に歩いていくと、真如堂の三重塔が見えてきます。

5真如堂の三重塔

法華塔(ほっけとう)とも呼ばれている三重塔は、宝暦年間(1751年~1764年)に建立され、1817年に再建されました。

赤や黄色に色づいた木々と、その向こうに聳(そび)え立つ三重塔、、、見とれてしまうほど絵になる風景ですね~。

6三重塔と黄色い紅葉

こちらの三重塔、高さは約30mあります。

6三重塔と紅葉

紅葉も、まさに見頃を迎えているようでした(*´▽`*)

7キレイな紅葉

その一方で、こちらは早めに散ってしまった紅葉と三重塔です。

8三重塔(別角度)

どれも同じ時に撮った写真なのですが、種類が違うのでしょうか(;´∀`)

こちらは、手前に写っているのが本堂で、紅葉の向こうに三重塔が見えますね。

10本堂と紅葉と三重塔

近くで見てみると、さすがに立派な造りですね。

11三重塔アップ

この重厚感がたまりません(*´з`)

鎌倉地蔵尊:殺生石の伝説!

三重塔から参道を挟んだ向かい側には、お茶処がありました。

12お茶処

紅葉の下でお茶を頂くのも良いですね(*’▽’)

こちらは手水舎です。

12手水舎

三重塔の近くには、鎌倉地蔵尊があります。

13鎌倉地蔵尊

鎌倉から来たお地蔵さまで、元は中国から日本にやって来た殺生石(せっしょうせき)と呼ばれる妖怪の魂なんだそうですよ。

鎌倉地蔵の伝説

今から1300年ほど前、中国で美女に化けた白面金毛九尾の狐が、皇帝をたぶらかし国を滅ぼそうとしました。
しかし、正体がバレた狐は日本へ逃げてきます。

鳥羽上皇はこの美女が狐とは知らず「玉藻前」と名づけ寵愛しましたが、陰陽師安倍泰親が見破ります。
狐は逃げますが、その後も様々な悪事を働き人々を苦しめたので、退治されてしまいます。

その後、その魂は悪霊となって生き物を殺す「殺生石」という石になり、人々に恐れられていました。

しかし、玄翁和尚が杖で石を叩き割り、悪霊を成仏させます。

その砕けた石のひとつで和尚は殺生石で命を落とした人を供養するため地蔵菩薩を刻み、鎌倉にお堂を建てて祀りました。

江戸時代、地蔵菩薩からのお告げで、鎌倉から真如堂に移されたのだといいます。

こうした伝説を知ってから見ると、なかなか面白いです♪

本堂周辺の紅葉も美しい!

参道に戻り奥へ進んでいくと、重要文化財である本堂に辿り着きました。

14本堂

本堂前の紅葉も素晴らしい、、、!

15本堂と紅葉

太陽に照らされて、より一層綺麗に見えます^^

16紅葉

堂々と建つ本堂に、紅葉の赤がよく映えますね。

17本堂と紅葉

こちらは、鐘楼のあたりから見た本堂です。

19鐘楼のあたりから本堂

こんな景色を見ると、来て良かったな~と思わずにはいられません( *´艸`)

20本堂アップと紅葉

真如堂と書かれた大きな提灯が、いい味を出してます。

20本堂アップと紅葉1

20本堂アップと紅葉2

本堂の屋根を見上げてみると、家紋が見えました。
福岡藩主、黒田家の家紋として知られる藤巴(ふじどもえ)紋です。

20本堂の屋根

こちらの紅葉は綺麗なグラデーションで、その木の向こうに本堂の屋根が見えます。

21本堂の屋根と紅葉

境内のどこから見ても綺麗な紅葉と真如堂の建造物、、、趣きがあって、思わず写真をいっぱい撮ってしまいました(*´ω`*)

それでは、そろそろ本堂内部の拝観へ向いましょう♪

真如時で御朱印を頂ける場所は?こちら!

本堂の正面には、真如堂と書かれた大額があります。

23「真如堂」の大額

この真如堂と書かれた大額は、1726年に寄付されたものなんだそうです。

こちらの本堂にある拝観受付で真如堂の御朱印を頂くことができます

真如堂の御朱印

受付で御朱印帳を渡しておくと、帰りに頂くことができますよ^^

御朱印には「無量寿(むりょうじゅ)」と書かれていて、本尊・阿弥陀如来を指す言葉のようです。

涅槃の庭:大文字山も望める♪

本堂から渡り廊を通って書院へ行きます。

24本堂から渡り廊下へ

途中、振り返って、書院の方から見た渡り廊下の景色を撮ってみました。

26渡り廊下を書院方面から撮る

真如堂マークのつくばいがありました^^

こちらは、書院の南庭です。

28書院の庭

向こうに見える燈籠は、燈明寺燈籠(とうみょうじとうろう)といい、鎌倉時代、山城国燈明寺に伝わっていた石燈籠なんだそうですよ。

そしてこちらが、1988年に作庭された枯山水の庭園、涅槃(ねはん)の庭です。

29涅槃の庭

真如堂には大涅槃図という絵が安置されているのですが、それを庭にしたものが、こちらの庭園なんですよ^^

大涅槃図

お釈迦様が横たわったご臨終の様子を描いたもので、人や鳥、獣などがみんな嘆き悲しみ泣き伏している絵

30涅槃の庭

向って左を頭にしたお釈迦様が右脇を下にして横たわり、そのまわりを弟子や生類たちが囲んで嘆き悲しんでいる様子が、石によって表現されているんです。

涅槃の庭からは、送り火で有名な大文字山が望めました(´▽`)

31涅槃の庭から眺める大文字山

涅槃の庭の隅にも手水鉢がありましたよ。

32涅槃の庭の隅

随縁の庭:三井家の家紋が入った独特な庭園

そして、こちらが随緑(ずいえん)の庭です。

随緑とは随縁真如の略で「真理は不変だが条件次第で様々な様相を見せる」という仏教用語だそうです。

33随縁の庭

真如堂は三井家の菩提寺にもなっていて、三井家の家紋が入ったものが多くあります。
こちらの庭園にも、家紋があるんですよ^^

菱形が4つ組み合わさっている模様が家紋です。分かるでしょうか…?

34随縁の庭

こちらは今まで見たことのないような庭で、新鮮な感じがしました。

書院の庭と紅葉です。

35庭と紅葉

ここから、また渡り廊下を通って本堂へ戻りました。

そして本堂の裏側へ。

36本堂裏側

本堂の裏側の景色も綺麗で、一生懸命写真を撮る観光客がたくさんいました。

36本堂裏側2

本堂からも、先ほどご紹介した三重塔が見えるんですね~。

37本堂から見た三重塔

それでは、また外に出て境内を散策したいと思います^^

鐘楼に残る戦争の爪痕

本堂から外に出ると、南側に鐘楼があります。

38鐘楼

この鐘には、よく見ると小さな穴が4つ開いているのですが、これは第2次世界大戦中、軍需品の原料として回収された時のものだそうです。

幸い検査だけで済み、原料にされる事なく残ったため、今もこうして真如堂にあるんですね。鐘の音にも影響はなかったようです。

39鐘楼

本堂の右横には、阿弥陀如来露仏(あみだにょらいろぶつ)があります。
露仏とは、野外に置かれている仏像の事です。

40阿弥陀如来露仏

この仏像の台座の背中部分には、「木食正禅(もくじきしょうぜん)造立」と刻まれています。

木食とは、米穀などの五穀を断って木の実を生で食べる修行をする事で、そのような修行をする僧を「木食上人(もくじきしょうにん)」と呼ぶんだそうですよ^^

お地蔵さんがたくさん並んでいるこちら、名前が分かりませんでした、、、(;´∀`)

41?

境内の紅葉と本堂です。

42境内の紅葉と本堂

こちらは、本堂の裏手(東側)の万霊堂(ばんれいどう)と紅葉です。

43万霊堂と紅葉

本堂から万霊堂を見ると、こんな感じで見えます^^

44本堂から撮った万霊堂1

落葉した紅い葉が絨毯のようになっていて綺麗ですね~!

45本堂から撮った万霊堂

万霊堂の前まで来ました。

46万霊堂アップ

紅葉のトンネルが綺麗でした!

こちらは本堂の裏側です。

47本堂の裏側

49本堂の裏側

最澄(さいちょう)作の石薬師如来が本尊として祀られている、石薬師堂(いしやくしどう)がこちらです。

50石薬師堂

池に浮かぶ島には、赤崎弁財天堂(あかさきべんてんどう)があります。

51赤崎弁財天堂

赤崎弁財天堂付近の境内も、紅葉のトンネルのようになっていて綺麗でしたよ(*´ω`*)

52境内(赤崎弁財天堂付近)

赤崎弁財天堂の近くには、元山大師堂(がんざんだいしどう)が建っています。

53元三大師堂(がんさんだいしどう)

お堂には元三大師の画像が祀られていますが、この元三大師、中国からおみくじを持ち帰ってきた人なんですよ^^

帰りは、また両脇に紅葉の木々が並ぶ参道を通って行きます。

54帰り道

紅葉が綺麗で、帰るのが名残惜しくなってしまいました、、、

55帰り道2

紅葉が本当に美しい真如堂、また来年も来たいな~と思わせてくれる寺院でした(*´▽`*)

真如時の歴史と豆知識

真如堂は984年、比叡山延暦寺の僧であった戒算上人(かいさんしょうにん)が、延暦寺にあった阿弥陀如来を安置したのが始まりだとされています。

正式名称は鈴聳山真正極楽寺(れいしょうざんしんしょうごくらくじ)といい、「極楽寺という寺院は多いが、こここそが正真正銘の極楽の寺院である」という意味が込められているそうですよ^^

その後、応仁の乱などの火災で焼失しますが、室町幕府8代将軍・足利義政(あしから よしまさ)によって再建されます。

本尊の阿弥陀如来は「頷きの阿弥陀」とも呼ばれていて、紅葉の名所としても知られています。

真如時の拝観料は?駐車場はあるの?アクセスなど

真如時:詳細データ
  • 正式名称:真正極楽寺
  • 住所:〒606-8414 京都市左京区浄土寺真如町82
    TEL:075‐771‐0915
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:大人500円、高校生300円、中学生200円、小学生無料
  • 交通:京都駅より京都市バスで約40分
  • 駐車場:普通車5台程度。紅葉期は一般車両駐車不可

編集後記

いかがでしたか?真如堂の紅葉と御朱印、拝観料、駐車場についてご紹介しました♪

紅葉の名所というだけあって、とにかく境内の紅葉がとても綺麗でした。
特に三重塔と紅葉のコラボがとても美しくて、また来年も訪れたいな~と思っています(*´▽`*)

建造物や庭園を静かにゆっくり参拝したいという方は、紅葉の季節を避けて訪れるといいかもしれませんね

真如堂の近くには銀閣寺平安神宮などもあるので、ぜひ併せて参拝してみて下さいね!

コメントを残す

メールアドレス・ウェブサイトは未入力でも大丈夫です(*^^*)