山あいの自然豊かな大原にある宝泉院(ほうせんいん)は、観光地としても有名な三千院の参道奥にあり、紅葉スポットとしても人気の寺院です。
「そうだ、京都行こう」というJR東海のCMでも使用された額縁庭園が有名で、当時、その景色にとても心惹かれたのを覚えています。
それ以来、紅葉の季節に訪れてみたい!とずっと思っていた寺院が、宝泉院でした。
そんな宝泉院の紅葉を楽しむべく、今回ようやく足を運ぶことができたので、宝泉院の紅葉の見頃、御朱印と拝観料についてご紹介したいと思います♪
宝泉院の紅葉!見頃はいつがいい?
宝泉院の紅葉の見頃は、例年11月中旬~11月下旬となってます。
今回、宝泉院の写真を撮影したのは11月28日です。
感想としては、鶴亀の庭は早めに紅葉の見頃をむかえますので、今回は残念ながら見頃をすぎた印象で、落葉が始まっていました。
しかし、額縁庭園は鶴亀の庭より少し遅めで、今回はとてもキレイな紅葉でしたよ( *´艸`)
2017年の紅葉はこんな感じだったのかと、ぜひ見頃の参考にしてくださいね♪
宝泉院へ向かうまでの紅葉もキレイでした♪
それでは、宝泉院の拝観へ向いましょう♪
道沿いに立ち並ぶ紅葉は、まだまだ綺麗でした!
癒しの風景ですね~( *´艸`)
宝泉院の門に辿り着きました。
決して大きな門ではありませんが、歴史を感じさせる門ですね~。
くぐってみると、右には宝泉院へ続く道があり、左へ行くと宝楽園という庭園へ行く事ができます。そして、正面に見える大きな木は五葉松(ごようまつ)です。
五葉松、存在感たっぷりですね~。
こちらの五葉松は樹齢700年で、京都市天然記念物にも指定されています。
それでは、宝泉院の方へ進んで行きましょう♪
玄関前には池があり、鯉が泳いでいました。
点々と散らばっている紅葉が、いい味を出していますね^^
こちらの池の水は、宝泉院の庭園とつながっていました。
玄関前の紅葉です。
こちらが宝泉院の玄関です。なんだか、民家のような佇まいですね(´▽`)
ここから、中へ入っていきましょう♪
宝泉院で御朱印を頂ける場所は?こちら!
玄関から上がると、廊下が続いています。
宝泉院の御朱印は、玄関から上がった廊下の右側で頂くことができます。
最初に御朱印帳を預けて、拝観やお茶を楽しんでいる間に書いて頂くと良いと思います。
宝泉院で頂いた御朱印がこちらです。
歓喜光(かんきこう)と書かれています。
歓喜光とは、阿弥陀如来が発する十二光のうちの一つで、怒りを除き喜びを与える光の事なんだそうですよ^^
囲炉裏の前から眺める紅葉♪
天井に何かある!と思ったら、籠が吊るされていました。
玄関から入ってすぐ右のお部屋には、囲炉裏がありました~(´▽`)
囲炉裏の前に座ってお庭を眺めるなんて、とても落ち着く贅沢な時間ですね。
囲炉裏に風情ある庭園、、、なかなか見られない光景に、テンションが上がってしまいました( *´艸`)
もっと近くでお庭を眺めてみましょう。
もう落葉が始まっていて散り紅葉でしたが、見頃であればかなり綺麗だったと思います。
小さな橋の上にも赤や黄色の可愛らしい葉が散っていて、なかなか趣きのある眺めでした。
こちらの庭園、のちほどご紹介する額縁庭園のように目立ちませんが、水が流れていて綺麗でしたよ^^
散り紅葉の鶴亀庭園
玄関の左側にあるのが鶴亀庭園で、江戸時代中期に作られました。
池の形が鶴、築山が亀、山茶花の古木が蓬莱山を表しているそうです。
ここから、玄関前の池とつながっています。
鶴亀庭園の紅葉は、もうすでに見頃を過ぎた感じでした。
こちらが宝泉院の建物で、さきほどご紹介した鶴亀庭園の中央あたりから撮影しました^^
紅葉は終わり頃でしたが、鶴亀庭園は緑が多かったです。
紅葉が見頃の額縁庭園が美しい!
それでは、宝泉院の見どころの一つ、額縁庭園を見に行きましょう(´▽`)
こちらがその額縁庭園で、まさに額に閉じ込めたような美しい景色でした!
額縁庭園という名前がついているのも、納得ではないでしょうか。
庭園には五葉松が堂々と立っていました。そういえばこの五葉松、近江富士を模ったそうですよ^^
こちらには、竹林が広がっています。
う~ん、、、どこから見ても美しい!
とても贅沢で素敵な空間ですね(*´▽`*)
こちらの額縁庭園で、お茶とお菓子を頂きました。
お茶とお菓子は、拝観料に含まれているんですよ。
お茶を飲みながらこの美しい庭園を眺めていると、とても和んでしまい、ここから動きたくなくなってしまいます(笑)
実際、こちらの庭園は「立ち去りがたい」という意味で盤桓園(ばんかんえん)と呼ばれているそうですよ(´▽`)
血天井は伏見城の遺構!
宝泉院の廊下には、血天井があります。
関ケ原合戦前、徳川の忠臣ら数百名が豊臣軍と戦い、伏見城で自刃しました。その武将たちの供養のため、自刃した場所の床板を天井にしたのが、こちらの血天井なんだそうです。
足の裏の跡が見えるの、分かりますか?
矢印の先端が小指のあたりを差しています。色々なお寺に供養のために血天井がありますが、こちらはわりと足の裏がハッキリしていますね、、、、
額縁庭園が見えるお部屋の内部には、お仏壇がありました。
お仏壇のお隣です。
五葉松を先ほどとは別の角度から見てみました。
額縁庭園を横から見た眺めです。
そして、こちらの竹筒は水琴窟(すいきんくつ)といって、日本庭園の装飾の一つです。
手水鉢近くの地中の空洞内に水滴を落下させ、その際の反響音を楽しむものなんですよ♪
こちらの水琴窟は理智不二(りちふに)と呼ばれ、二連式になっているのは珍しいんだそうです。目をつむって、ぜひ癒しの音に耳を傾けてみてくださいね(*´▽`*)
宝楽園でも散り紅葉
宝泉院内部の拝観が終わったので、外へ出て、次に宝楽園(ほうらくえん)へ向います^^
こちらの道を通って、宝楽園へ降りて行きます。
結構先まで続いていますね。
落葉した紅葉が、道を彩ってくれています。
宝楽園に辿り着きました~^^
こちらは2005年に完成した枯山水庭園で、作庭家の園冶(えんや)が造園しました。
なんでも、山形県や長野県などから、約300トンの石を運んできたそうですよ( ゚Д゚)
宝楽園の石組は仏伸の世界を表しています。
渡れませんが、橋もありましたよ。
面白い石組の手水鉢を発見しました^^
そして、宝楽園の社の屋根には、落葉した葉がたくさん!
紅葉の屋根なんて、今の時期にしか見られない貴重な景色でした♪
これで、宝泉院の拝観はおしまいです^^
宝泉院の歴史と豆知識
宝泉院は勝林院の僧坊のひとつで、1012年に創建されましたが、開基者や創健者については現在も分かっていません。
天台宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来です。
伏見城遺構の血天井や樹齢700年の五葉松、額縁庭園が見どころです。
宝泉院の拝観料は?アクセスなど
- 正式名称:宝泉院
- 住所:京都市左京区大原勝林院町187番地
TEL:075-744-2409 - 拝観時間:9:00~17:00(受付終了は16:30)
- 拝観料:大人800円、中・高校生700円、小学生600円(茶菓付)
- 交通:JR京都駅「京都駅前」停留所から約65分、「大原」停留所下車
- 駐車場:併設駐車場なし
編集後記
宝泉院の紅葉の見頃、御朱印と拝観料についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
宝泉院は京都の市街地からも離れ、決して大きな寺院ではないですが、静かにゆったりと拝観できるステキな場所です。
今回、こうして紅葉の季節に訪れることができて良かったな~と、今改めて思っています。もちろん、他の季節もステキだと思いますが^^
大自然に囲まれた宝泉院で、ぜひゆったりとした時間を過ごしてみてください♪
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