豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)の正室・ねねが晩年の19年間を過ごしたという地に建つ圓徳院(えんとくいん)。
高台寺(こうだいじ)の塔頭で、ねねが伏見城の化粧御殿と前庭を移築し、ここから秀吉の菩提寺である高台寺に通ったのだと言われています。
圓徳院の前には、八坂神社から清水寺へ続く、ねねの道と呼ばれている石畳の道があります。
以前書いた高台寺の記事でも圓徳院の事は少しご紹介しましたが、今回また訪れる機会があったので、圓徳院の散り紅葉と御朱印、駐車場、拝観料についてご紹介したいと思います♪
圓徳院に駐車場はあるの?高台寺駐車場が無料♪
圓徳院には駐車場がありませんが、お隣の高台寺には無料駐車場があります。
こちらが高台寺の駐車場です。
高台寺から台所坂を通って、圓徳院まで徒歩2~3分で行くことができましたよ^^
高台寺との共通拝観券は2時間無料、圓徳院のみ拝観の場合は1時間無料で利用することができます。
台所坂の散り紅葉も綺麗でした♪
では早速、圓徳院へ向いましょう♪
高台寺から圓徳院に向かう間の階段、台所坂への門が見えてきました。
台所坂の紅葉した木々がとても綺麗で、絵になる景色でしたよ( *´艸`)
ただ、みなさん一生懸命写真を撮っていて、おかげで人が絶えず、、、(;´∀`)
門を振り返ってみました。
こちら側から見る、紅葉の向こうに門という眺めもステキですね!
真っ赤に色づいた紅葉ももちろん好きですが、赤と黄と緑が混ざったこういう眺めも、私は好きです(*´▽`*)
こちらは鮮やかな赤で綺麗ですね。
もうだいぶ落葉していましたが、、、
京都という土地柄も手伝ってか、散り紅葉も美しく見えます♪
圓徳院で御朱印を頂ける場所は?こちら!
圓徳院の正面入り口である、長屋門(ながやもん)に到着しました。
正門が侍長屋に連結する武家屋敷の様式で、敵から攻められた時、すみやかに侍たちが守りにつけるようになっているそうです。
長屋門をくぐってみると、左手に受付があります。
こちらの受付で、圓徳院の御朱印を頂くことができます。
受付で頂いた御朱印です。
三面大黒天に、安寧(あんねい・いつの時代も穏やかで平和であること)と書かれています。
受付で頂ける御朱印は書き置きの300円のものですが、もう1種類、方丈内部でも頂くことができました。
こちらには「南無釈迦牟尼仏礼拝」と書いてあり、方丈で決められた形式の礼拝をすると頂ける御朱印で、お賽銭箱の横に積んでありました。
圓徳院・方丈南庭の散り紅葉♪
では、先へ進んで行きたいと思います^^
受付の前の庭にも、紅葉した木がありました。
こちらが唐門です。「圓徳」と書かれた扁額(へんがく)がありますね。
くぐってみると、石畳の道が続いていました。
秀吉好みだという手水鉢を発見しました~^^
こちらの手水鉢、秀吉が今川義元(いまがわ よしもと)の親戚である西尾家に贈ったものだそうで、その後、圓徳院に寄贈されたんだとか^^
こちらは圓徳院の庫裡ですが、残念ながら入れませんでした。
そして、こちらが方丈、右が玄関になります。
方丈の南庭が見えてきました。
1994年に方丈を解体修理した際に整備された、徳村宗悦(とくむら そうえつ)作庭の庭園です。
こちらの庭園は、1年中花や紅葉が楽しめるように工夫されているそうですよ(*´▽`*)
いつ訪れても綺麗な景色を楽しめるなんて、嬉しいですね!
枯山水の庭園で、奥には紅葉した木々が所々に立っています。
しかし、すでに見頃を過ぎてしまっていて、庭園は散り紅葉ですね。
砂紋が綺麗ですね~。
白砂や石の上にも散り紅葉が^^
縁側に座って眺める南庭は、風情があってなんとも落ち着く景色でした^^
方丈の山水図襖は重要文化財!
では、方丈の内部を左回りに見て行きましょう♪
さきほどご紹介した、礼拝すると御朱印を頂けるのがこちらです。
そして、その横に簡易写経のお部屋があります。
筆ペンでなぞるだけなのですが、初めての経験でしたので、とても楽しめましたよ^^
お時間がある方は、ぜひ体験してみて下さいね!
方丈の上辺廊下まで来ました。
窓の外には、たくさんの散り紅葉が、、、
方丈の右辺の廊下です。
窓の外に見える道が、ねねの小径(こみち)です。
方丈内部には、長谷川等伯によって描かれた重要文化財の山水図襖があります。
こちらの襖絵は複製作品ですが、山水図襖は元々大徳寺三玄院にあったもので、住職の留守中に許可を得ないまま描き上げたと言われているんですよ^^
中庭もありましたよ~。
そして次に見つけたのは、松竹梅をテーマにした、木下育應(きのした いくおう)作の松竹梅図襖です。
廊下から外を見ると、こちらからもねねの小径が見えました。
蔵を発見しました~!立派な入口ですね。
蔵の中には、展示物がありました。
さらに、階段まで^^
おもしろい造りの階段でしたよ。
池泉回遊式庭園なのに水がない!?枯山水の北庭
方丈から渡り廊下を通って、北書院(きたしょいん)の入り口に来ました。
こちらは、北書院から眺めた北庭で、伏見城の池泉回遊式庭園を移した枯山水の庭園です。
伏見城にあった時には池に水が張っていたそうですが、移築されてからは水が張られていないので、現在は枯山水の庭園となっています。
小堀遠州(こぼり えんしゅう)が整えた庭園で、日本国指定名勝に指定されています。
少し下がって部屋の奥から見ると、パノラマのようで、また違った見え方ですね(*’▽’)
案内の方が、ポスターの撮影などでここから撮られていますよ~と教えてくださいました^^
紅葉が見頃だと、白砂と緑の庭園に鮮やかな赤が映えて、また美しい景色なんでしょうね♪
でも、地面が紅葉の絨毯のようになっている様子も、私は好きです^^
北書院の内部には、秀吉とねねの掛け軸があります。
本当はこの2つの掛け軸、1mほど離れているのですが、今回は合成してつなげた写真を載せています。
北庭は、大きな岩が多いのが印象的な庭園でした。
こんなに大きな岩が多い庭園に、初めて出会ったかもしれません(´▽`)
外から北庭を覗いてみましたよ。
名残惜しいですが、、、そろそろ外へ出ようと思います。
三面大黒天は秀吉を支えた念持仏!
圓徳院の出口から外に出ました。
正面の奥に見えるのが、大黒門(だいこくもん)です。
天下統一を目指す秀吉を支えたと言われている念持仏が、こちらの三面大黒天(さんめんだいこくてん)なんですよ^^
三面大黒天とは、大黒天・毘沙門天・弁財天の3つの顔を持つ仏さまで、秀吉は毎日拝んでいたと言われています。
圓徳院の出口を出て正面左にあったのが、こちらの歌仙堂(かせんどう)です。
ねねの甥、木下勝俊(きのした かつとし)が祀られていて、京都市内の詩仙堂、雅仙堂と併せて京都の三堂といわれています。
勝俊は桃山時代の大名でしたが、出家し、多くの和歌を残しています。
圓徳院の歴史と豆知識
圓徳院は、1605年、伏見城から化粧御殿と庭園を移築し、方丈を新しく建立したのが始まりだとされています。
秀吉の妻・ねねが晩年を過ごした場所であり、ねねを慕う武士や歌人、茶人などが集まる憩いの場になっていたと言われています。
ねねが暮らした住居は、彼女の死後、甥の木下利房(きのした としふさ)によって、木下家の菩提寺・圓徳院となりました。
圓徳院の拝観料は?駐車場はあるの?アクセスなど
- 正式名称:圓徳院
- 住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町530
TEL:075-525-0101 - 拝観時間:10:00~17:00(受付終了)
- 拝観料:大人500円、中高校生200円、小学生以下無料
共通拝観券(高台寺、掌美術館、圓徳院)900円 - 交通:京阪電車祇園四条駅から市バス 東山安井下車、徒歩約7分
- 駐車場:高台寺の駐車場有り(拝観することで1時間無料)
編集後記
いかがでしたか?圓徳院の散り紅葉と御朱印、駐車場、拝観料についてご紹介しました♪
秀吉の妻・ねねもこの道を通ってこの景色を見ていたのかな~なんて思いながら境内を散策し、ねね好きの私としては、とても楽しい参拝になりました( *´艸`)
本当は夜間ライトアップも見どころなんですが、今回は見ることができず、、、( ノД`)
来年は、ぜひリベンジしたいと思います!
いつも見させて頂いてます!
私は、京都が大好きでこのブログを見る度に、京都に行った気分になるので、見ることが楽しみです(*^^*)
これからも、期待していますので宜しくお願いします❣️
strawberryさん、こんにちは!
> 京都に行った気分になるので、見ることが楽しみです(*^^*)
ありがとうございます!まさに、「京都に行った気分になれるような」ブログを目指していたので、とても嬉しく思います^^
これからもよろしくお願いします♪