世界最大級の木造建築である、東本願寺(ひがしほんがんじ)。
1602年に後継者問題から分裂した西本願寺(にしほんがんじ)より東にあるため、「東本願寺」と呼ばれています。
何度も火災に遭い、現在の建物のほとんどは明治に再建されたものですが、奈良東大寺の大仏殿に匹敵するほどの広さを誇る御影堂(ごえいどう)など、見どころがたくさんあります。
それが木造建築としては世界最大級の大きさだと知り、これはぜひ訪れたい!と思っていたお寺が東本願寺でした^^
今回は、そんな東本願寺の見どころについてご紹介したいと思います。
御影堂門:京都三大門のひとつ!
東本願寺の中で一番京都駅に近い門が、こちらの阿弥陀堂門(あみだどうもん)です。
現在の阿弥陀堂門は明治44年に再建されたもので、段差のないバリアフリーの門になっているんですよ^^
そして、阿弥陀堂門から北に進むと、御影堂門(ごえいどうもん)が見えてきます。
御影堂門は、南禅寺の三門、知恩院の三門と並ぶ京都三大門のひとつです(*^^*)
大きくて、とても重厚感がありますね~!
柱も立派です。
門の中央には、金の飾りもありました。
御影堂門を横から見ると、京都タワーも見えるステキな景色です(*‘∀‘)
現在の御影堂門は明治に再建されたもので、2015年に修復工事が行われました。
2階へ上がるための階段もついているんですね~。
よく見ると、瓦には本願寺という文字が彫ってありましたよ!
こういう細かい所にも注目してみると、寺院散策がもっと楽しくなりますね♪
御影堂:宗祖・親鸞の御真影が!
さて。いよいよ御影堂(ごえいどう)に到着です。
冒頭でも少しご紹介しましたが、御影堂は高さ38m、南北76m、東西58mという世界最大級の木造建築です。
外から見ると屋根が2重になっていますが、1階建てです。
東本願寺は浄土真宗「真宗大谷派」の本山で、御影堂には、宗祖である親鸞(しんらん)の御真影が安置されています。
親鸞は鎌倉初期の僧で、9歳の時に出家、比叡山(ひえいざん)で学んだのち、法然(ほうねん)の門弟になった人物なんですよ。
案内図を発見しました。
御影堂の手前には手水舎(ちょうずや)があります。
立派な龍が水を出してくれていますね。
ぜひ一度立ち止まり、ここで手や口を清めましょう。
御影堂の前には、キャリーバッグやベビーカーをつないでおける荷物置き場があります。
便利ですね~。
ここで靴を脱いで、お堂へ入ります。
靴は下足袋に入れて、最後に返却口に戻します。
御影堂の内部は写真撮影は禁止なのですが、入って参拝することができます。畳が敷き詰められており、ひんやりと静かな空間が広がっていますので、静かに参拝しましょう^^
とても落ち着く不思議な空間で、ああ~日本だな~( ´∀`)と感じました。
堂内の落ち着いた空間や、こういった寺院の床が、私は結構好きだったりします。
気に留めなければただ通り過ぎてしまうものですが、長い歴史を思うと、なんだか感慨深いものがありませんか^^
そして、ここでぜひ見てほしいのが、毛綱(けづな)です。
巨大な木材の運搬の際に、強力な引き綱として、女性の髪の毛と麻を撚り合わせて編んだ、この毛綱が使われていたそうです。
髪の毛を使うなんて、よっぽどですよね。切れてしょうがなかったんでしょうね(´ー`A;)
これだけのものを作るのだから、かなり大量の髪の毛が必要だったんですね。
御影堂には、大虹梁(だいこうりょう)と呼ばれる、左右の柱に架け渡されている大きな梁があり、これも見どころの一つになっています。
御影堂で使われている木材の中でも最大級のものなので、ぜひ探してみて下さいね。
阿弥陀堂:ココが東本願寺の本堂!
御影堂の廊下を進んでいくと、、、
お隣の阿弥陀堂(あみだどう)へ行く事ができます。
阿弥陀堂は、本尊・阿弥陀如来を安置する本堂です。阿弥陀堂も内部に入り、参拝することができますが、写真撮影は禁止されています。
広さは御影堂の半分もありませんが、仏堂としては全国で7番目の大きさなんですよ^^
阿弥陀堂の見学が終わったら、外に出て、今度は総合案内所・お買物広場へ。
お土産にぴったりな、可愛らしいミニうちわなどが販売されていますよ(*‘∀‘)
絵柄もいろいろで、迷ってしまいますね。
参拝接待所では、さまざまな申込、受付を行なっています。
中にはギャラリーもあり、親鸞に関する史料や東本願寺の法宝物の展示などがされているので、ぜひこちらもご覧くださいね^^
境内の北東にある門も立派~!
と思ったら、ハートマークの可愛い飾りを見つけました。
そしてこちら…なんだか、顔に見えませんか?笑
屋根には鳥が止まっていました。
何の鳥かは分かりませんが、こうして見ると、東本願寺とお似合いに見えます。
東本願寺で御朱印はもらえるの?
結論から言うと、東本願寺では御朱印はいただけません。
なぜなら、お寺は御朱印を集めるために参拝する場所ではない、という考えがあるからです。
一度お参りをして御朱印をもらえば十分というのではなく、大事なのは、お参りして教えに出遇(であ)ったか、どんな教えに出遇ったか、という事なんですね。
次々と起こるさまざまな問題の中で、何を拠りどころにして生きて行くかが問われてきている時代です。
そんな中で、一度参拝したから、一度教えを聞いたから、というのではなく、教えを聞き続ける事が大切なのではないか、と言うのが、東本願寺が朱印をしない理由なのだそうです。
とはいえ、何もないと寂しいからでしょうか。記念スタンプがありましたので押してきました(笑)
外国の方用↓
その他
東本願寺は、1602年に徳川家康(とくがわ いえやす)から寺地を与えられて創建された寺院です。
もともと東本願寺と西本願寺はひとつの本願寺として存在していましたが、1592年、住職の跡継ぎ問題が起こったことで、分裂してしまったんです。
そのため、東本願寺も西本願寺も宗祖は親鸞で、微妙な違いはあるものの、宗教的思想にはほぼ違いがないんですよ^^
東本願寺は、御影堂、阿弥陀堂以外は、残念ながら非公開になっています。
境内には、御影堂修復工事の際に降ろされた明治瓦を再利用したベンチなどがあるので、境内を散策する時にはちょっと気にしてみて下さいね。
東本願寺におでかけするなら?駐車場はあるの?
- 正式名称:真宗本廟(しんしゅうほんびょう)
- 住所:〒600-8505 京都市下京区烏丸通七条上る
TEL:075-371-9181 - 拝観時間:3月~10月 5:50~17:30、11月~2月 6:20~16:30
- 拝観料:無料
- 交通:JR京都駅より徒歩7分
地下鉄五条駅より徒歩5分 - 駐車場:併設されているものはなし。近くのコインパーキングを利用。
駐車場は併設されていないので、近くて安いところをピックアップしました。
東本願寺付近の駐車場!安いのはココ!料金はいくら?編集後記
東本願寺の見どころについてご紹介しました♪
何度も火災に遭い、建物の多くは明治に再建されたものですが、見どころがたくさんある東本願寺は、散策するのが楽しい寺院です。
京都駅からも近く、そのすぐ西側には西本願寺があるので、ぜひあわせて参拝してみて下さいね^^
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