高台寺は1606年、豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)の正室・ねねが、夫を弔うために建てたお寺です。
ねねは、私が好きな歴史上の人物の一人なので、高台寺にはずっと興味がありました。
政略結婚が当たり前の戦乱の世には珍しく、大恋愛の末に結婚した秀吉とねね。子どもには恵まれませんでしたが、ねねは内助の功で夫を天下人へと導きました。
高台寺は、ねねの秀吉への想いを感じることができる場所です。
今回は、そんなねねと秀吉ゆかりのお寺、高台寺を散策しました♪
駐車場~天満宮:高台寺の鎮守社!
高台寺に併設されている無料駐車場はかなり大きく、余裕があります。平日はガラガラです。
そんな高台寺の駐車場で、まず目に入るのは霊山観音(りょうぜんかんのん)です。これは第二次世界大戦の戦没者・犠牲者を弔うために建てられた観音像で、高さ24mもあるため、駐車場からもよく見えます。
こちらは高台寺の地図です。
高台寺駐車場から入口へ向かうと、
途中、左手に台所坂へ続く門があります。
駐車場からは台所坂を通らずに高台寺入口へ行けるのですが、この台所坂は、ねねが秀吉のお墓へ行く時に通った道なんです。ぜひ通ってみてくださいね♪
そして右手には、ねねが普段から崇拝していた綱敷天満宮の祭神・菅原道真(すがわら の みちざね)公を勧請して、高台寺の鎮守社として創建された天満宮があります。
秀吉がねねと一緒に天下統一、出世、長生きをしたことから、開運・出世・健康長寿・災難厄除などにご利益があると言われているんですよ^^
天満宮から奥に進むと、受付の手前に、庫裏(くり)の庭園が見えてきます。
高台寺の庭園は、国の史跡及び名勝にも指定されているので、じっくり楽しんでくださいね♪
庫裏は、寺院の僧侶が住居や台所として使用していた場所で、通常は非公開になっています。
内部、見たかったですね~。
そしていよいよ、高台寺の入り口です。
それでは、中に入ってみましょう(*‘∀‘)
方丈:白砂の庭園、波心庭が見どころ!
順路を示す立て札に従って、通路を奥に進んでいくと、、、
まず、遺芳庵(いほうあん)があります。
ここは、いわゆる茶室です。
秀吉といえば千利休(せんのりきゅう)を思い浮かべる人も多いかと思いますが、高台寺にはこの遺芳庵を含め5つの茶室があるんですよ~!
円の下が一部直線になっている吉野窓も、ぜひ見てみて下さいね。
遺芳庵の近くには、鬼瓦席(おにがわらのせき)と湖月庵(こげつあん)という茶室もあります^^
さらに進んでいくと、高台寺にある二つの池のうちの一つ、偃月池(えんげつち)や開山堂、観月台が見えてきます。
その反対側には、書院があります。
ここで、池や開山堂の方へ進む前に、ぜひ書院へ寄ってみて下さいね。
靴を脱いで書院へ上がり、そこから方丈へ行く事ができます。
方丈前庭・波心庭(はしんてい)と、その向こうに勅使門があり、波心庭はここから見るのがおススメです!
勅使門は、前側からみるとこんな感じです。
方丈の縁側に座って、庭園を眺めながら、ホッと一息ついてみてください。ゆったりと心落ち着く場所ですね(*‘∀‘)
波心庭はしだれ桜がキレイな事でも有名なので、春に訪れるのもおススメです!
高台寺の桜!見ごろはいつ?写真でご紹介♪霊屋:ねねが眠る場所!
書院・方丈を出て、偃月池に沿って歩いていくと、開山堂の正面に辿り着きます。
開山堂は重要文化財にも指定されていて、秀吉の屋形船と、ねねが使った御所車の一部だったという天井があるので、ぜひ注目してみてくださいね。
開山堂から書院へ続く廊下の途中に、観月台があります。
この観月台は、ねねが、秀吉を偲びながら月を眺めたと言われています。
開山堂の横には臥龍廊(がりょうろう)が続いています。
この臥龍廊を渡って、開山堂から霊屋(おたまや)へ行ける…ハズなんですが、ここは現在立ち入り禁止になっているので、残念ながら実際に臥龍廊を渡って行く事は出来ません。
霊屋へ行く際は、外からまわって行ってくださいね。
重要文化財でもある霊屋は、ねねが眠る場所でもあります。
中には秀吉の像とねねの像が安置されていて、高台寺蒔絵と称される金蒔絵の装飾が施されています。
日本の歴史には欠かせないねねが眠っている場所だと思うと、とても不思議な気分になりますね。
そして、さらに進むと、、、
天井が唐傘を広げたように見える傘亭(かさてい)があり、
さらに、2階建て構造の時雨亭があります。
傘亭、時雨亭ともに伏見城から移築された重要文化財になっているんですよ^^
時雨亭を反対側から見ると、こんな感じです。
傘亭、時雨亭の南側には竹林が広がっていて、ライトアップされると、とても幻想的な空間になります。
途中、臥龍廊の瓦を使って再現したという龍の頭が姿を見せます。
これは、以前「龍の庭」というイベントの時に作られたもので、現在はその頭だけが飾られています。
竹林を抜けたら、お茶を頂ける雲居庵(うんごあん)で抹茶を楽しむのもおススメですよ(*´▽`*)
圓徳院:ねね終焉の地!
雲居庵を過ぎると、駐車場の方に戻って来ます。
これで高台寺の拝観はおしまいですが、そのまま足を運んで欲しいのが、圓徳院(えんとくいん)です。
はじめに少しご紹介した台所坂を下って行くと、圓徳院の門が見えてきます。
圓徳院の手水鉢です。
ここ圓徳院は、ねねが晩年を過ごした場所だと言われています。
通路を進んでいきましょう♪
南側の庭園です。
そして、北側にも庭園があります。
ねねも、この庭を眺めていたのでしょうか^^
ねねが過ごした場所だと思うと、なんだか帰るのが名残惜しく思えます( ノД`)
紅葉の季節にもう一度行ってきました♪
圓徳院の散り紅葉!御朱印は2種類頂けました♪その他
ねねは、摂政・関白の正室に対する呼び方である、北政所(きたのまんどころ)という通称でも知られています。
秀吉の死後、秀吉の側室・淀殿(よどどの)とその息子の秀頼(ひでより)に大阪城を渡し、京都に移り住みました。
出家後は高台院湖月心尼秀吉という称号を与えられ、秀吉の冥福を祈るため、徳川家康(とくがわ いえやす)の援助のもと、東山に高台寺を建てたんです。
高台寺は、週末コンサートや夜間拝観などのイベントも多く、普段は見ることができない内部を特別に公開する事もあります。
春には桜、秋には紅葉がキレイなので、その時季を狙って訪れるのもおススメです(*´▽`*)
高台寺の御朱印は?頂きました!
高台寺の御朱印は、3種類あります。下記で頂ける場所などを詳しくご紹介しています♪
高台寺の御朱印!頂ける場所はどこ?値段はいくら?高台寺の拝観料は?駐車場はあるの?
- 正式名称:高台寿聖禅寺
- 住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526番地
TEL:075-561-9966 - 拝観時間:9:00 – 17:30 (17:00受付終了)
ライトアップ(特別期間のみ)
日没後点灯 – 22:00 (21:30受付終了) - 拝観料:大人600円 中高生250円
- 交通:京都駅からバス 約15分
京阪 祇園四条駅からバス 約5分
阪急河原町駅からバス 約10分
バス停「東山安井」から 徒歩5分 - 駐車場:併設駐車場が無料
編集後記
ねねと秀吉ゆかりのお寺、高台寺をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ねねと秀吉をよく知らない…という方は、高台寺へ行く前に、ねねと秀吉のストーリーを少しでも知っておくと、また違った見方ができて面白いかもしれません^^
秀吉やねねに興味がある方、庭園が好きな方には特におススメしたい寺院です。
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